関心したこと

空は青空、遠くの方は白みがかっている。湿度は高いようだった。日陰に入るとやはり寒いが、日向では暖かい。

散歩に出かける。いつも通らない道を選んで歩いた。踏切を渡り角を曲がった、その先に空き地が広がっていた。

広場の奥の日当たりの良いところに、3メートル程幅広く、緑が覆い茂っている。緑の内から、光を反射した実が、お辞儀するように垂れ下がる枝にまとわりついていた。見たことのないぐらい立派な南天だ。

上空から無数の鳥たちが急降下、地面すれすれで空中停止。そして反転上昇。いい塩梅に赤い房にとまった。華麗な技を披露している。

少し間をおいて、電信柱から一羽が降りてくる。もう一羽が降りてきた。繰り返している。

見張りの交代だった。アクロバティックな離れ業に心惹かれた。そして秩序のあるフォーメーションに感心した。